青騒-I SAY LOVE-

キィキィ喚き声を上げて、

「侮辱罪で訴えてやる!」

怒声を撒き散らすモトさん、本当にヨウさんを慕って…いるんですね。


「落ち着けって」ヨウさんが宥めても、

「どこのどいつですか!」オレが叩きのめしてきます、メラメラとした炎を瞳に宿らせて詰め寄っていた。


文字通り詰問している状態。


あまりの剣幕にヨウさんの方がたじろいでいたりいなかったり。

ほ、微笑ましい光景かもしれないけれど、あんまり尊敬されるのも悩みの種かも。

傍で「モトひでぇ!」ケイさん侮辱したぁあ! ってキヨタさんが騒いでいるし。
  

私は騒がしくなる光景に微苦笑。
内心、もう勝手にして下さいって気分だった。


一方で私は未だ顔を出さない片恋相手を想う。

今頃、ケイさんは何をしてるんだろう? まだ具合、悪いのかな? と。
 
  
 


翌日、その日は土曜日で学校はお休み。


でも私はいつもどおり6時に起床してじいじ、ばあばと一緒に朝食を取った後、身支度をしていた。


というのも10時半にたむろ場で集会が開かれる。

私はそれに参加しないといけない。
お遊びで外出するならまだしも、喧嘩のミーティングに参加するために外出するなんてちょっと複雑。


勿論、私はチームが大好きだからチームのために何か貢献しようと出席はするけれど。


チームを結成してから何かと、チーム内の空気がピリピリしているんだよね。

仕方が無いといえば仕方が無いんだけど、少しは息抜きも必要なんじゃないかな? って私は思っている。

喧嘩ばかりに明け暮れていても、神経をすり減らすばかりでストレス溜まっちゃうし。

あ、喧嘩できる組はそんなことなさそう。寧ろ喧嘩でストレス発散してますオーラがムンムン漂っているけれど。
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