青騒-I SAY LOVE-


「ケイさんっていつもどんなゲームしてるんですか?」


「うーん、そうだなぁ。RPG…冒険物とか、アクションゲームとか、育成ゲームとかもするな。
ほら、小学校の頃流行らなかった? 今もアニメでやってるバケモン。あれの育成ゲームに俺、結構ハマってたよ。今も最新作が出るとつい買っちまうし」


「流行ってました流行ってました。私、アニメは見てたんですよ。ゲームもしたかったんですけど…、ばあばもじいじも許してくれなくて」
 

むうっと唇を尖らせるココロは、「ゲームやってみたいなぁ」と好奇心をぽろり。

んで、俺に今度させて欲しいとお願いしてきた。

まさかココロがそんなお願いしてくるなんて…、だけどついつい調子に乗って。


「したいなら、今日家に来てもいいけどな。ココロでもできそうな、パーティー用ゲームあるし」

「ほんとですか? じゃあ行っちゃおうかな。まだ時間もありますし、ケイさんのお部屋見てみたいですし」


あはは、あはは、と笑った後、ココロは本気にして行ってもいいですか? と真顔で質問。


勿論と答えた直後、俺は大後悔する羽目になる。


ちょ、ちょ、ちょっと待てよ、彼女を俺の部屋に上げられる…か?

一応上げられるけどっ、でも、綺麗ではないぞ。綺麗では。

散らかってもないとは思うけど、でもっ、いやいやOK出しちまったんだっ。

撤回できない、できないんだぞ。


確か、家には母さんしかいない筈。

弟の浩介は習字の行事で出掛けてるし、父さんは仕事だし、うん、大丈夫だけど…、うをおぉおおい! 軽はずみも大概にしとけよ、俺!

ヨウ達を部屋に上げるのとはワケが違うんだぞっ!


「部屋、汚いけどいい?」

「すっごく楽しみです、ケイさんのお部屋」


きっらきらとした笑顔を向けられちまったんだぜ、もう腹を括るしかない。

俺は今日、彼女を自分の部屋に上げる! 別に変な意味はないからそこのところ夜露死苦!

ちなみに変な意味を意識せざるを得ないのは不良達せいなので二重に夜露死苦!
 
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