青騒-I SAY LOVE-
№03 二人の真実
「俺…、弥生のこと友達としては好きだよ」
―――…その時のケイさんは初めて見る表情を浮かべていました。
「弥生ってお喋りが好きだからさ、調子乗りの俺に合わせてくれて、結構一緒にいること多い」
―――…いつもの調子ノリもないケイさん。
「でも弥生のことはそういう対象で見たことないんだ」
―――…いつになく真剣なケイさん。
「ハジメがいるってのもあるし、俺自身、良いお友達感覚。そういう好きじゃないんだ」
―――…真っ直ぐ私の目を見る瞳は緊張を宿していました。
「俺の好きな人、弥生じゃないんだよ」
―――…じゃあケイさんの好きな人は…、好きな人は…、誰。