青騒-I SAY LOVE-
三階フロアの片隅で、チームの皆が大騒ぎしていたんだけど、それにさえ気付かず私はケイさんと時間を過ごした。
それはそれは幸せな時間だった。
ウジウジのベソベソばかりする私みたいな女の子を好いてくれたケイさんと、こうして時間を過ごせる。気持ちが通じ合える。笑い合える。
とてもとても素敵な時間だった。
夢見心地を抱いた気分で家に帰ると、私は早速じいじとばあばに報告した。
あんまりにもご機嫌な私に最初こそ二人は不思議そうな顔をしていたけれど、報告に一変して笑顔を零してくれる。
「そうなの」ばあばは優しく綻び、「どんな人なんじゃ?」じいじは私の報告を喜んでくれた。
学校の話すら話したがらなかった内気ちゃんの孫が饒舌に身の上話をする。
ばあば達には嬉しくてしょうがないらしい。
でもそれは私も一緒。
今夜は嬉し過ぎて眠れないだろう。
「あのね、じいじ。ばあば。私、告白されたんだ。ずっと好きだった人から、告白されたんだ。特別な人になれたんだよ―――…」
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