青騒-I SAY LOVE-
うっ、顔に出やすいタイプなのかも、私。
シズさんと別れた私は、昼休みの時間を心待ちにしながら午前中の授業に励んだ。
苦手な英語Ⅰの時間に当てられてしまい、音読という拷問を強いられたけれど、なんとか頑張って乗り越え。
チンプンカンプンな数学も一生懸命公式を見ながら解いたし、生物Ⅰの時間も眠たくなるおじいさん先生の授業を必死に耳にしていた。
だけど節々で自主休憩なんかもいれたり。
ルーズリーフの隅っこに自転車を描いては誰かさんを想い、ひとりでこっそり綻んでいた(あれ、私…怪しいかも)。
(ケイさん。何しているかな)
他校同士の私達、どう足掻いても同じ学校生活は送れない。
それは寂しいことだけれど、こうして想う時間は悪くないと思う。今頃、彼は何をしているんだろう。
ちゃんと授業を受けているのかな?
それとも不真面目にサボっちゃったりしているのかな?
どちらの姿も当てはまって笑声を零しそうになった。
彼は今日も不良まみれな時間を過ごしている。ヨウさんの舎弟として目まぐるしい時間を過ごしているに違いない。
私はそんな舎弟の彼女。
カッコばかりつけている彼を陰から支えられる、彼女であればと思う。ううん、思うんじゃない。
努力するんだ。彼のように。