青騒-I SAY LOVE-
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響子さん、ヨウさんのおかげで、すっかりグループに溶け込むことができた私は毎日を楽しく過ごしていた。
小中時代に経験できなかったことを一気にしてしまおう、という勢いでお友達と喋ったり、ゲームセンターでゲームをしたり、時に一緒に買い物に行ったり。
特に私は同性ということもあって響子さんは勿論、弥生ちゃんと大の仲良しになっていた。
女の子三人でお出掛けすることも多くなったし、初めて三人で遊んだ時は海に行って思い出を作った。
二人には家に遊びにも来てもらったっけ。
ゲームセンターで取った宇宙人人形を部屋に飾っていたら、二人に大爆笑されたのも良い思い出。
本当に楽しいグループに入れてもらったと当時は純粋に思っていた。
不良さん達と仲良くなれるなんて夢にも思わなかったけど、最初は怖かったけれど、毎日が本当に楽しかった。
ただ…入れてもらったグループにはちょっと問題が。
というのも、ヨウさん達グループは日賀野大和さんっていう不良率いるグループと、とても仲が悪いらしく、何度も衝突しては抗争しているとか。
不良といえば喧嘩、でもそれはドラマの中だけだと思っていた。
だからヨウさん達が他の不良グループと喧嘩しているって知った時は大きな驚きと、飛び火が来るんじゃないかという一抹の恐怖心が胸に芽生えた。
勿論芽生えたところで、居心地の良いグループを抜けるなんて毛頭も思わない。
喧嘩に恐怖心こそ芽生えるけれどグループは私にとって安らぎだったから。
これから大丈夫かな…、懸念していた私がグループに馴染んできた頃、ついに小競り合いが発生。
直接喧嘩に参戦しなかったけれど、ヨウさん達と日賀野さん達がぶつかったところを生で見てしまった。
こんなにも身近に喧嘩が起こったことに愕然。
他人事じゃないんだって痛感した。