青騒-I SAY LOVE-
私はケイさんに同情、そして可哀想な彼に飲み物でも買ってこようと思い立つ。
アクエリかポカリだったらいいよね。スポーツドリンクだし、激しい運動の後はあれに限ると思う。私は急いでエスカレータをおりてゲームセンターの外へ。
近くの自販機で飲み物を購入し、早足でゲームセンターに戻った。
そしてぐったりとしているケイさんに、「良ければどうぞ」アクエリの入ったペットボトルを差し出す。
ブレザーを脱ぎ、カッターシャツのボタン上二つを外して、篭っていた熱を逃がそうと努力していたケイさんは凝視。
で。
「ココロ、なーんで分かったんだ? 俺が飲みたいと思ってたの。とにかくサンキュ! あ、ちょい待ってな。お金お金…」
「あ、別に私の好きでしてるんでいいですよ。ケイさん、あまりにもヨウさんのとばっちり受けて可哀想だと思ったんで」
「だったらココロ、同情するなら平和をくれ!
…なーんてな。いいよいいよ、お金払うって。……お、あったっ、150円!」
通学鞄からお財布を取り出したケイさんは、私の手の平に百円玉と五十円玉を一枚ずつ落とした。
「助かった!」
ケイさんはご機嫌にキャップを回した。
ちょっと温かい小銭を握り締めて、私は照れ笑い。ほんの少しでも役に立てたことが嬉しかった。
「凄いなぁ、ココロ。俺の飲みたいものを買って来てくれるなんて。
よく周りを見てるっていうかさ。仲間を見ているっていうか、気遣い上手っつーか。
にしても参った…。喧嘩売られるなんて…。俺みたいな奴に喧嘩売っても時間の無駄だと思わね? な?
…あ、ごめんココロ。
ナニ、ヨウ。呼んだか? ……格ゲー? 俺やモトで対戦? やめとけってヨウ、ぜぇって負けるから!
俺等、普段からゲームする組だぞ。てか、俺等に勝ったことないだろ?」
アクエリを持ったまま、ケイさんは椅子から降りてヨウさんに歩む。
その際、「サンキュな!」ケイさん、振り返って再度私にお礼と笑顔を向けた。私は手を返した後、ケイさんから貰った小銭に目を落とす。
ほんのりと温もりが宿った小銭。この小銭、早くお財布に仕舞わないと。
アクエリかポカリだったらいいよね。スポーツドリンクだし、激しい運動の後はあれに限ると思う。私は急いでエスカレータをおりてゲームセンターの外へ。
近くの自販機で飲み物を購入し、早足でゲームセンターに戻った。
そしてぐったりとしているケイさんに、「良ければどうぞ」アクエリの入ったペットボトルを差し出す。
ブレザーを脱ぎ、カッターシャツのボタン上二つを外して、篭っていた熱を逃がそうと努力していたケイさんは凝視。
で。
「ココロ、なーんで分かったんだ? 俺が飲みたいと思ってたの。とにかくサンキュ! あ、ちょい待ってな。お金お金…」
「あ、別に私の好きでしてるんでいいですよ。ケイさん、あまりにもヨウさんのとばっちり受けて可哀想だと思ったんで」
「だったらココロ、同情するなら平和をくれ!
…なーんてな。いいよいいよ、お金払うって。……お、あったっ、150円!」
通学鞄からお財布を取り出したケイさんは、私の手の平に百円玉と五十円玉を一枚ずつ落とした。
「助かった!」
ケイさんはご機嫌にキャップを回した。
ちょっと温かい小銭を握り締めて、私は照れ笑い。ほんの少しでも役に立てたことが嬉しかった。
「凄いなぁ、ココロ。俺の飲みたいものを買って来てくれるなんて。
よく周りを見てるっていうかさ。仲間を見ているっていうか、気遣い上手っつーか。
にしても参った…。喧嘩売られるなんて…。俺みたいな奴に喧嘩売っても時間の無駄だと思わね? な?
…あ、ごめんココロ。
ナニ、ヨウ。呼んだか? ……格ゲー? 俺やモトで対戦? やめとけってヨウ、ぜぇって負けるから!
俺等、普段からゲームする組だぞ。てか、俺等に勝ったことないだろ?」
アクエリを持ったまま、ケイさんは椅子から降りてヨウさんに歩む。
その際、「サンキュな!」ケイさん、振り返って再度私にお礼と笑顔を向けた。私は手を返した後、ケイさんから貰った小銭に目を落とす。
ほんのりと温もりが宿った小銭。この小銭、早くお財布に仕舞わないと。