お妃様も官吏なり!
「はい。そうだと思います。母と崔太保が仕組んだことですから。」
しかも、国王が女嫌いだと知った時から、二人は話を進めていたのだ。
推琳なら、と思って。
その人選に間違いはない。
推琳ならば間違いなく蓮淵の愛を勝ち取り、子を生むだろう。
「私は女が嫌いだ!」
蓮淵は叫んで立ち上がろうとした。
しかし、今度ばかりは王でもその決定を覆すことはできないだろう。
国王に子は必須なのだ。
深宵は蓮淵を引き止め、落ち着かせる。
「落ち着いてください。」
「し…しかし…。」
どうにかしたいのか、蓮淵は焦るばかり。
しかし深宵は首を振って、笑った。
「今回の縁談は、いつかは必ず上がると主上だって解っていたでしょう。」
賢いこの王ならば、考えたくなかっただけで、本当は解ってたはず。
統治者として育てられた蓮淵なら。