お妃様も官吏なり!
「ある意味主上と似ています。孤高の存在である貴方と。」
そこまでいうと、深宵は主上に諭すように、いった。
「我が妹を拒まないであげてください。側にいてあげるだけでもいい。できれば愛してあげてほしい…。」
そうすれば自然と自分で幸せを掴んでいくだろう。
そこまで考えて、ふと思い出した。
そう言えば妹は国試を受けろと言われていた。
しかしよく考えれば、後宮に入り皇后になったら、官吏になることは許されないだろう。
いったいどうするのか。
「主上、謎が増えました。」
「何のことだ?」
訳が分からんと呟く主上に、おそらく自分も困った顔で、言う。
「妹は確か、皇后になるのと同時に、国試を受けろと言われていたんです。」
「何だと!?」
謎は深まるばかり。