お妃様も官吏なり!
有能な者は将来高位高官につく可能性が高い。
すると、仕事の量は多く、体力も必要で、我慢強くないといけない。
有望株が途中で潰れていかないよう、初めから厳しくして、慣らす。
なので尚書が厳しくしている人物に礼部の者は注目し、さらに厳しくあたるという。
「うわぁ~シビアな世界…。」
「そうさ。でも、柳家だけには厳しくしても無駄なんだ。」
「何でですか?」
「ほら、柳家て天才とか桁外れの秀才とか、超人ばかりいるだろう?どれだけ仕事をやっても、物凄いスピードで片付けてしまうし、雑務も完璧。本人達が厳しいなんて感じず、普通にこなすから、意味が全くないんだよ。」
確かにそうかもしれない。
もともと柳家は筆頭名門家なだけに、実家の仕事が他家の何倍にも及ぶ。
膨大な仕事を処理しなくてはならないため、大抵は十二歳くらいから家の仕事にかり出されるのだ。