【完】天体観測 ~キミと見た星~
―コンコン―…
いつもみたいにドアを二回叩いて、病室へと入る。
「よぉ翔太来てくれた――…」
言葉を言い終わらないうちに、弘樹は目を見開いて驚く。
そんなに驚かなくても…
「鈴原もご一緒です」
「どもっ、お邪魔しまーす」
机の上に、前に頼まれたノートを置き、
鈴原と一緒に弘樹の横の椅子に座る。
「なっ、なんで!?なんで…っ鈴原!?」
相当驚いてるようで、逆に面白かった。
「ごめんね、南君。急に来て、迷惑だった?」
「いや…っ別に良いけど…」
「私もこの病院よく来るの」
「あっ、あー。そう言えば前、翔太とあったんだよな?」
「そうそう」
それなりに話は盛り上がった。
そして急に弘樹が鈴原に質問。
「ってかなんで鈴原ここの病院通ってんの?ここってかなり大きい病院だしさ…」
俺もきけなかった事を、弘樹は意図も簡単に聞いた。
『おいっ』って突っ込みたかったけど、そこは俺も気になるので黙ってることにした。