【完】天体観測 ~キミと見た星~
「木下くん…大好き…大好きなの…っ」
神様。
どうかお願いです。
木下くんを連れて行かないで。
まだ、私には木下くんが必要なんです。
想い出だって、少ないんです。
もっともっと楽しい想い出を作りたいんです。
どうして神様はこんなに残酷な事をなさるんですか?
木下くんがなにをしたって言うんですか?
木下くんは
私を守って
愛してくれただけでしょう…?
頬を触ってる木下くんの手をとって
もう一度言う。
「大好き…大好き…」
すると木下くんは微笑んだ。
「最期に…そ…れが…聞けて…良かったよ…」