【完】天体観測 ~キミと見た星~


―星夏side―…


「お母さん!この服で良いかな~?」

「あははっ、そんなに悩まなくても良いんじゃない?」

今日は待ちに待った日曜日。

朝早くから起きて、服選びに時間をかける。

まぁ立てないから服って言っても肝心なのは上だけなんだけどね。

「よし!このワンピースにしよっ」

服は薄ピンク色のワンピースに決まった。

そして、お父さんに買ってもらって、いまだ付けた事のなかったネックレスを付けた。

「どう?お母さん」

「うん。可愛いわよ」

海へ行く時、病気の症状が出たら嫌だから、薬を飲んでおいた。

これで、安心。

あとは、椎名くんを待つだけ。


―コンコン―

そう考えてると、椎名くんがやってきた。

「椎名くんっ」

「おはよ」

「おはようっ!!」

私は元気よく椎名くんに挨拶した。

「椎名くん、いつもありがとうございます」

お母さんは、日ごろお世話になってる椎名くんに礼を言って頭を下げた。

「いえ、こちらこそ。星夏さんには元気貰ってます」

今…
椎名くんは私の事、星夏さんって言った。

…嬉しいな。

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