【完】天体観測 ~キミと見た星~
「♪~♪♪~♪♪♪~」
鼻歌をうたいながら、スキップもまぜて小走り状態。
良かった!本当に異常なしでっ!
そうやって浮かれてる時…
「鈴原!」
後ろから名前を呼ばれた。
振り返るとそこには同じクラスの椎名翔太くんがいた。
私は椎名くんのところまで行く。
「なにしてんの?」
なにしてんのって聞かれても…
すこし困って、逆に質問がえしで話を逸らした。
「椎名くんこそ。なにしてるの?どこか悪いの?」
「いや、友達の見舞い」
「あ、そうなんだー」
なんとか話は逸らせたみたいで一安心。
「じゃあそろそろ…。私行かなきゃいけないから」
「あー、じゃあまた学校で」
「うんっ、ばいばい」
少し話して、私から話を切った。
長話すると、また質問が来そうだったから。