【完】天体観測 ~キミと見た星~
「椎名と結婚~~!!?」
「う、うん…」
その後の病院にて。
私はたまたま見舞いに来てくれてた美冬に、椎名くんとの事を話した。
「…うそでしょ…?」
「…嘘みたいだけど、本当なの」
そう言って、私は指輪を見せた。
「…そっか。そっかそっか!!おめでとうっ」
美冬は満面の笑顔でそう祝ってくれた。
「あ~!そっか!椎名と星夏がっ!…良かったね」
「ありがとう」
「よし!そう決まれば、パーティーしなきゃね」
「あははっ、良いよ。そんな大がかりな事」
「えー!じゃあ結婚式、絶対呼んでね!!」
「当たり前」
当たり前だよ。
結婚式。
皆呼ぶんだ。
ちゃんと卒業して、
椎名くんと結婚して…
そして、結婚式で、クラスの皆。
美冬。
南くん。
いーっぱい、お世話になった人たちを呼ぶ。
そして、思うんだ。
この人たちがいてくれたから、私はここまで生きれた。
今、ここに居るんだって。
「あ~そっかそっか~!本当良かったね!!」
何度も何度もそう言ってくれる美冬。
だけど、窓の方を向いてて、顔が見えなかった。