【完】天体観測 ~キミと見た星~
―ピンポンパンポーン―…
校内に響き渡る音。
その音に、皆が静まり返る。
『あー、3年1組、鈴原星夏。至急職員室へ。繰り返します。3年1組――…』
その放送は鈴原の呼び出しだった。
皆はそのことがわかるとまたザワザワと喋り始める。
「あれ?私?…なんだろ」
鈴原は疑問に思いながらも
「ちょっと行って来るね」
「おぅ」
職員室へと向かい、教室を出て行った。
一人になった俺は窓を開けて風をあびる。
あー気持ちいぃ~…
それにしても、鈴原が呼び出しって…なんだぁ?