【完】天体観測 ~キミと見た星~


ほらね…。
やっぱり、離れて行っちゃうんだ。
馬鹿だな…言わなきゃ良かったのに…。

「…ぅっ…ふぅ…っ」

私の目から涙がいっぱい零れ落ちる。

そう思うのに…
言った理由は、椎名くんに全部知ってほしかったからだと思う。
私の全部を知っていてほしかった。
椎名くんなら…受け止めてくれると思って…。

私は杖をついて、病室に戻った。
その途中…

「ぃたっ!」

またこけた。

「…もう…やだよぉ…っ」

涙は止まらない。
止まってくれない…。
どうして私なの?
高校生なのに…高校生らしい事なにも出来ない。

ベッドに寝転がって、寝る準備をした。

だけど、寝れなくて、やっぱり出てくるのは涙だけだった。

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