【完】天体観測 ~キミと見た星~
「高校卒業したらさ、もっと星が綺麗に見えるとこいこーぜ。俺探しとくから」
「…でも、私それまで生きてるか――…」
「そうやって弱音はくなって。絶対助かる方法あるはずだって!」
「…うん、そうだね。…約束しよう」
「…うん」
私と椎名くんは小指と小指を絡ませて約束した。
これだけで、希望になるんだ。
絶対に卒業式まで生きてやろう!って、強くなれるんだ。
「あっ!あれも珍しい星座なんだよ!」
「え?どれどれー」
その日、本当に幸せ者だなって実感した。
椎名くんに出会えて、今を生きていて…
私は最高に幸せ者だよね。