【完】天体観測 ~キミと見た星~
次の日、俺はいつも通り学校に行って、友達と喋ってた。
すると、鈴原が俺の所へやってきた。
「椎名くん、友達のお見舞いまた行くの?」
「あ?あぁ、一応幼なじみだしな」
「幼なじみなんだ!なんて言う名前の人?」
「南弘樹(みなみ・ひろき)。お前も知ってんだろ?」
「あー、同じクラスの!知ってる知ってる。なんで入院してるの?」
「なんか部活中に足やっちゃったらしい」
「うわー、そうなんだ。私も今度お見舞い行こうかな」
「え、なんで?」
「私よくあそこの病院行くから。そのついでに」
「そうなんだ」
その時“なんでよく病院行くの?”って俺は聞かなかった。
…聞けなかった。
あんまり鈴原のことに深入りしちゃイケないような気がしたから。