【完】天体観測 ~キミと見た星~
―翔太side―…
俺は、鈴原の病気の事につい、なにも知らなかった。
鈴原の横に居るのに…そんなんじゃ、絶対駄目なんだ。
だから、俺は図書館に行って、脊髄小脳変性症について、調べることにした。
「うっわ、漢字多…」
正直文章を読んだりするのは嫌いだけど、鈴原の為だと思って読んだ。
丸一冊を読み終えた所で俺はヘトヘト。
大事な部分だけを、抜いて、メモすることにした。
≪歩行時にふらつき、転倒が多くなる。重症になると歩行困難≫
≪手足を思い通りに動かせない≫
≪ろれつがまわらなくなる≫
≪勝手に手が震える≫
≪急に起きるとめまいがする≫
色んな症状があった。
その数に、俺は驚く事しか出来なかった。
一通り、メモをとると、俺は図書館を後にした。
鈴原の役に立ちたい。
ただ、そう思って歩いた。