切ない純愛崩れ
教室で音にする好きな人との会話は未来に今を反芻する重要な切なさになる。
「結衣、一キロ痩せたんだって」
「え、あれ以上細く?」
「ねーえ。結衣って華奢だよね、可愛い」
「小崎さんだってスタイルいいよ?」
とりとめのない私たちの会話は大切で、未来に残る記憶となる。
「結衣可愛いよね、ほんと」
笑顔のあなた、叶わない恋、終わらせなかった恋、切ない恋、――――『もしもクリスマスプレゼントにストラップを渡したなら、あたしは大塚と付き合えたのかな?』
大塚は有名な大学に行く、遠くに行ってしまう。
そしてきっと受かってしまう。