届かない、先生《短編》
第2章:席替え
その日から、私と秀くんの進展は何もなかったが、森山先生とは日に日に仲良くなっていった。
それは、決まり事のように森山先生は黒板を消してくれていた。
私は、それを毎日楽しみにしていた。
「森山、結婚しとるよね」
友達と喋ってるときに言われた。
「そうなの‥?」
何故か胸が少し、痛んだ。
「指輪してるじゃん」
私は何も知らなかった。
そりゃそうだよね。
もう30代後半だもん。
「なんか子供小さいらしいね」
みんな、どこから聞いてくるのか、森山先生のことをいっぱい知ってた。
私は何も知らない。
別に、そんなこと何でもないことなのに、すごい悔しくて悲しかった。
私だけの森山先生が良かった。
それは、決まり事のように森山先生は黒板を消してくれていた。
私は、それを毎日楽しみにしていた。
「森山、結婚しとるよね」
友達と喋ってるときに言われた。
「そうなの‥?」
何故か胸が少し、痛んだ。
「指輪してるじゃん」
私は何も知らなかった。
そりゃそうだよね。
もう30代後半だもん。
「なんか子供小さいらしいね」
みんな、どこから聞いてくるのか、森山先生のことをいっぱい知ってた。
私は何も知らない。
別に、そんなこと何でもないことなのに、すごい悔しくて悲しかった。
私だけの森山先生が良かった。