この涙が消えるとき~番外編~
それから、ほぼ毎日ヤるようになった。
私はよかった。
嬉しかった。
これで、お姉ちゃんを忘れてくれたらいいのに…
そう思った。
ある日、お姉ちゃんが部屋にいるときだった。
「やっぱ、菜花は桃と違って可愛いな」
渡辺さんが、そう言ったの。
私は嬉しかったよ。
でも、渡辺さんは泣いてたの。
これは、お姉ちゃんに対する嫌がらせみたいなもの。
ううん、違う。
渡辺さんは、まだお姉ちゃんが好きなんだ。