ハッピーエンド
『コツン』
「……?」
おでこに何かが当たった感触がして、ギュッと固く閉じていた瞼をおそるおそる上げると、
…目の前にどアップの圭の顔があった。
「!?」
驚きのあまり文字に表せないような言葉を口にしながら、圭をぐっと押して離れた。
…び、びっくりした。まさかあんな至近距離に圭の顔があるなんて。
ちょっと動いたら唇が触れそうだった……なんて考えてボッと燃えるように顔が熱くなった。
心臓が異常な速さで動いている。長距離を走った後みたいだ。
「…っな、なに、何すっ「熱はないみたいだな」