ハッピーエンド
「…、」
「奈都のおにーちゃん代わり、なわけだし?」
「…っあ、あたし、圭みたいなおにーちゃんやだ!」
「なんだって? そんなこと言ってると夕飯は奈都の嫌いなものにするよー?」
「うわっ、脅し?」
「さぁ?」
…圭がお兄ちゃんなんて、嫌だよ。嫌に決まってるじゃないか。それは、ほんとのほんと。
だって、今以上に私の事を、恋愛対象として見てくれなくなるなんて。
そんなの、無理。堪えられない。