心友。~友達の彼氏をスキになった。~

たぶん体を真っ直ぐに起こした方が呼吸が楽になる筈だと思い、悟が藍の肩に手を掛けた瞬間、彼女の体がビクンと跳ねた。


見上げる瞳が怯えている。



「あっ、ち、違うから」


悟は慌ててそう言ったが、藍は頭を振り続け、喘ぐように言った。



「一人で…出来る…慣れてるから…だから」


悟を見上げる藍の唇がゆっくりと動いた。


「消えて…」


次の瞬間、藍は失神した。




崩れ落ちる彼女の体を必死で受け止めながら、悟は胸が張り裂けそうだった。


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