甘い学校生活~スイートスクールライフ~
イガラシ ソウヤ
「俺、五十嵐蒼弥っつーんだ。お前は?」
センバシ ツキノ
「え・・・・?千橋 月乃です・・・・・」
あ、名乗っちゃった。
ま、いいか・・・・。
「月乃、どーすんの?先生どっか行っちゃってるみたいだけど。」
いきなり、呼び捨てですか。
先生ぇ・・・・・
どっか、行っちゃったんだっけ・・・・
最悪・・・・。
「教室、戻ります。」
ベッドから出て、保健室を出る。
「先生には俺から言っておくからな」
「あ、ありがとうございます。」
そういって私は、保健室のドアを閉めた。
五十嵐先輩は、真っ黒な髪に、すいこまれそうな真っ暗な瞳。
その髪と瞳が、少し白い肌とあっている。
一度見たら絶対忘れないような雰囲気だった。
ぼさぼさになった髪に寝起きのときの声。
・・・・・・子供らしい・・・・・。
「・・・・印象深い先輩だったなぁ・・・・。」