ポケットと筆箱と君と私の秘密
ひょこっと理科室の入口から覗いてた藤井さん。
すっっごい美人なうえ、瀬戸くんの彼女。
スラッとした体系に、キューティクル輝く長い髪。
私なんて、前髪ぱっつんだし、くせ毛だし。
「ほら、瀬戸の彼女がお出ましだ。やっぱ真奈佳には無理だよ」
彼女は本条 絢美(ホンジョウ アヤミ)。
男勝りな女の子………だと思う。
「別に、無理くないし」
ブツブツ文句を垂れてたら授業は終わってたらしい。
てゆか、藤井さんが来た時点で終わってた。