もっと甘く・・・・
「・・・・・・・・・・・・大好きだから。」


「うん・・・・」



先輩はあたしの頬に優しく唇をつけた。



「口に深くしたいけど・・・・我慢する・・・・」



先輩はそう言って


黙ってあたしと寄り添った。




「・・・・だから・・・」


「ん・・・?」



先輩が何か言いたそう。



「・・・・・先輩・・・・?」


「・・・・颯太に・・・・」


「颯太・・・・?」


「・・・・颯太に向けていたその目を・・・・」


「え・・・?」


「・・俺に向ける気になったら・・・言って・・・」


「目・・・ですか?」



颯太に向けている目って・・・・?


先輩が言っていることが頭の中でぐるぐる回る。



「俺が話してても、颯太が居ると颯太見てる。」


「え・・・?そんなことないですよ・・・?」


「そうかな・・・・・、川中さんは颯太のこと好きでしょ・・・?」


「え・・・・・」


「川中さん、お腹すいたよね?」



先輩は急に話を変えた。
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