もっと甘く・・・・
「廊下で聞き耳立てちゃったんだけどさ・・・」


「うん。」


「彩芽さ、あのー、普通科の2年生の木梨優先輩と話したの!?」


「あぁ、うん・・・食堂で会ってさー・・・」


「まじでー!!颯太先輩伝いってことはわかるんだけど、ヤバいと思うよ!?」


「あぁ、わかってるー・・・しばらくは何かされるかもねー。話しちゃったし。」


「うん・・・気をつけてね・・・」


さすが親友。美優はなんでも気にかけてくれる。


あ゛・・・・・


何か臭うと思ったら・・・・


ここ教室じゃん・・・・男の子の臭いが・・・すごいする・・・


大体、理数科に入ったのも間違いだよね・・・


理数科は男の子多いし。


おかげでクラスの33人中、女8、【男25】とすごい数。


国語とか英語嫌いだから文系の方には行かなかったけど・・・


無理してでも行くべきだったよね・・・はぁ。


いっそ木梨先輩と一緒の普通科に行けばよかった。


何でここで木梨先輩が出てくるの・・・・?


頭をブンブン振って忘れようとしたけど、頭にはあの赤く可愛い顔が映る。


はぁ・・・



「川中さん」



後ろから話しかけられた。



「はい?」


話しかけたのは、今日睨んできていたクラスの子だった。


「今日、木梨先輩と話してましたよね。どういう関係?」


「あぁ、別に?」
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