籠のなかの花嫁
そして、話題のアイスのお店の前にやってくると、そこには人人人人・・・。


そして最後尾にある看板には



「30分待ち・・・」


「それだったらまだ早い方ですね。ついてます!」


「ついてる?!」


「だって普通は1時間待ちらしいですよ。さ、早く並びましょ」



美羽はそう言うと、急いで最後尾についた。



「メニューを御覧になってお待ちください」


「あ、ありがとうございます」



店員がメニュー表を渡してくれた。



見てみると、確かにズラッと種類が表示されている。



晴太も近寄って表を覗く。



「お、これ美味そうだな」


「これって?」


「チョコミント」



いたって普通のを好むんだ・・・



「何だよ。悪ぃかよ」


「あ、別にそんなんじゃないですけど」


「じゃぁお前は何食うんだよ」




メニュー表にもう一度目を移し、端から端まで見てみる。



あ、このコーヒー味とストロベリーチョコ味美味しそう!



「コーヒーとストロベリーチョコにします!」


「・・・苦いのと甘いの一緒に頼むのかよ」


「あたしコーヒー飲めないんですけど、ゼリーとかパフェだったら平気なんです」


「変な奴だなぁお前」


「気付くの遅いですね」



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