籠のなかの花嫁
「正答だね」
「うん。今考えればそう思う。万が一、赤ちゃんが出来た時に、一番心配するのはうちの両親。蒼司さんね、うちの両親を失望させるような事は絶対にしたくないって、言ってくれた」
梨奈、いい人見つけたね。
美羽は心から思った。
二人だけの問題に見えることだけど、しっかり梨奈の両親のことも考えてくれるなんて、そうそう出来る考えじゃないと思う。
大人同士であれば、ほとんど両親のことなんて関係ないかもしれない。
でもあたし達はまだまだ未成年。
それをしっかり理解してくれてるんだよね。
「でもね、最後にはあたしの我が儘をちょっとだけ聞いてくれて──・・・」
《今はここまで。その代わり、大人になった時には覚悟して。次の日起き上がれないくらい、梨奈を愛してあげるから》
「って言ってキスマーク・・・」
真っ赤になる梨奈を見て、刺激が強かったのか友人達は
「「キャーーー!梨奈の彼氏サマ、素敵〜〜!!」」
と、発狂寸前。
梨奈は彼氏を誉められ、頬を染めてニコニコ。
恋する乙女だねぇ・・・。
呆れて、若干引き気味の美羽だった。
と、ここで担任が入ってきたので3人は自分の席に戻っていった。
しかしこの後、美羽に予想もしなかったことが起きた。
「うん。今考えればそう思う。万が一、赤ちゃんが出来た時に、一番心配するのはうちの両親。蒼司さんね、うちの両親を失望させるような事は絶対にしたくないって、言ってくれた」
梨奈、いい人見つけたね。
美羽は心から思った。
二人だけの問題に見えることだけど、しっかり梨奈の両親のことも考えてくれるなんて、そうそう出来る考えじゃないと思う。
大人同士であれば、ほとんど両親のことなんて関係ないかもしれない。
でもあたし達はまだまだ未成年。
それをしっかり理解してくれてるんだよね。
「でもね、最後にはあたしの我が儘をちょっとだけ聞いてくれて──・・・」
《今はここまで。その代わり、大人になった時には覚悟して。次の日起き上がれないくらい、梨奈を愛してあげるから》
「って言ってキスマーク・・・」
真っ赤になる梨奈を見て、刺激が強かったのか友人達は
「「キャーーー!梨奈の彼氏サマ、素敵〜〜!!」」
と、発狂寸前。
梨奈は彼氏を誉められ、頬を染めてニコニコ。
恋する乙女だねぇ・・・。
呆れて、若干引き気味の美羽だった。
と、ここで担任が入ってきたので3人は自分の席に戻っていった。
しかしこの後、美羽に予想もしなかったことが起きた。