籠のなかの花嫁
・─晴太side─・


ところ変わって、ここは某会社の社員食堂。


昨日のキスを全くと言っていいほど気にしていない美羽とは裏腹に、憂鬱そうな表情を浮かべながらお弁当のおかずを頬張る青年がいた。



「お前・・・・・・・キモい」


「あぁ?」


「確かに言えるな」


「あぁ、全くだ」


「んだよ、おめぇら」



青年、晴太の周りに集まってきたのは同僚3人。



一人はお馴染み若林だ。



「どうせ、彼女のことでも考えてたんだろう?」


「つーかいいよなぁ、弁当」


そう、この弁当は美羽の手作り。美羽の分のついでに作ってほしいと頼んだのだ。




「どうせ朝もイチャついて来たんだろ?こんな感じで・・・」



〜同僚妄想ワールド〜



『キャー、朝から何してるのぉ』

『見りゃわかんだろ』

『脱がさないでぇ、学校遅れちゃぅ』

『大丈夫だ。送ってってやるから。ほら、ここが感じるんだろ?ほら、ほら・・・』

『ァん!ダメ・・・アァ・・・ヒャン!そんなとこぉ・・・アアアァ!!』


〜妄想ワールド終了〜




「いいよなぁ。高校生だろう?純粋で可愛いだろうなぁ」


「初めてなら、自分の色に染まるのを見れるわけだろ?うわぁ羨ましい」


「いやいや、今の子は経験済みが多いんじゃないか?なぁ、制服プレイとか晴太はしたことあんのか?」



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