籠のなかの花嫁
「そんなの面白くないじゃない!」



梨奈は当然のような顔で言い放った。



「不安になった時とか、ぶつかった時に、話し合ってお互い理解できたら安心するじゃない!胸が温かくなるじゃない!」


「・・・・・・・・・・・」


「不安も何もなかったら、ドキドキも安心も温かくもならない。そをなのロボットと一緒よ!」


「ロボット・・・」


「そう。あたし達は人間よ!不安定な心を通わせて、初めて信頼が出来るのよ!傷のない心なんて誰も持ってない。だから人は傷ついた心を一緒に通わせられる人を探すのよ」



正直、美羽はショックだった。



今まで持っていた考えを真っ正面から否定されたのだから。



その時、放心状態の美羽の携帯が鳴った。




バッグから取り出すと




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    Calling
    晴太さん
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「ほらね、ちゃんと愛されてんじゃん。もう二度と、彼の想いを疑わないでよ」



梨奈の言葉に、美羽は静かに涙した。






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