籠のなかの花嫁
「・・・〜〜だよ」


「へぇ、美羽にしては随分ロマンチックなプレゼントじゃない?」



美羽がコッソリ教えると、梨奈は目を丸くした。




「ちょっと思い出があってね」


「それ惚気〜?人って変わるもんねぇ。数ヵ月前の美羽とは別人みたい」


「うん。自分が一番ビックリしてる。でもこうなれたのは梨奈と晴太さんのおかげ。ありがと」



梨奈は照れてはにかんだ。




冬の寒い朝だったが、二人の心は温かかった。







だがこの後、その温かさを奪う出来事が起こることを、二人は知るはずもなかった。




















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