籠のなかの花嫁
【エピローグ】
リゴーン…リゴーン……───

リゴーン…──────





あれから3年の歳月が流れた。



今は夏。





二人は、互いのこれからを話し合い、婚約はそのままにし、同棲生活をやめた。



“結婚をするまではけじめをつけたい”という美羽の意見により決まった。




そして美羽は高校を卒業し、専門学校へ入学後、スポーツインストラクターの道へ進んだ。



元々活発だった美羽は、自身の運動神経を生かした職業を選んだのだ。




今年の春に無事卒業し、就職先でも順調だ。




そして美羽の卒業を待ちに待っていた晴太に春に再びプロポーズされ─────────





リゴーン…リゴーン…───

リゴーン…───────




「見て、結婚式をあげてる」


「あぁ」


「もう3ヶ月も経つんだもんね」


「そうだな。3ヶ月なんてあっという間だ」





二人は3ヶ月前の5月に、ようやく夫婦の誓いを立てたのだ。





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