籠のなかの花嫁
「昨日までの4日間で十分(ポルトガルを)堪能しただろ?動きすぎて体が痛いんだよ」
「ちょっと、まだ31歳なんだからしっかりしてよ!」
3年という月日で、二人の関係はさらに深まった。
敬語もなくなり、晴太に遠慮もなくなった美羽。
そんな美羽を嬉しく思う反面、素直になれない晴太。
しかし
「はぁ・・・。ちょっとは俺の気持ちも考えてくれよ」
「え?」
「お前、こっち来てからナンパされまくりだろ?俺がちょっと目を離した隙にさ」
「あ、うん・・・・・」
「だから、家に帰りたいんだよ。やっと夫婦になれたんだから、独り占めしたい俺の気持ちも少し汲み取ってくれよ」
握られていた手の力が強まる。
美羽はほんのり頬を染めた。
「ごめんね。あたしばっかりはしゃいでた。すごく感謝してるんだよ。ずっと、ここに来たかったのを、晴太が叶えてくれたから」
「謝らなくていいさ。美羽の喜びは俺のでもある。・・・だが、二人きりでいたいと思ってる気持ちがあることを忘れないでほしい。俺はお前を愛してるから」
「うん。家に帰ろう?あたしも晴太と二人でいたいから」
「ちょっと、まだ31歳なんだからしっかりしてよ!」
3年という月日で、二人の関係はさらに深まった。
敬語もなくなり、晴太に遠慮もなくなった美羽。
そんな美羽を嬉しく思う反面、素直になれない晴太。
しかし
「はぁ・・・。ちょっとは俺の気持ちも考えてくれよ」
「え?」
「お前、こっち来てからナンパされまくりだろ?俺がちょっと目を離した隙にさ」
「あ、うん・・・・・」
「だから、家に帰りたいんだよ。やっと夫婦になれたんだから、独り占めしたい俺の気持ちも少し汲み取ってくれよ」
握られていた手の力が強まる。
美羽はほんのり頬を染めた。
「ごめんね。あたしばっかりはしゃいでた。すごく感謝してるんだよ。ずっと、ここに来たかったのを、晴太が叶えてくれたから」
「謝らなくていいさ。美羽の喜びは俺のでもある。・・・だが、二人きりでいたいと思ってる気持ちがあることを忘れないでほしい。俺はお前を愛してるから」
「うん。家に帰ろう?あたしも晴太と二人でいたいから」