籠のなかの花嫁
だが、居心地を悪くする奴も、やはりいるわけで。
「はよっ!」
はぁ、来たか・・・・・・
日向 由良。
どうやら梨奈も同じことを思っていたらしく、げんなりした表情をしていた。
「何だよ、朝からそんな年寄りみたいな顔してさ。お前らまだ女子高生だろ?」
どこぞのおっさんかと思いたくなるようなセリフだ。
「ったく。毎日毎日アンタの顔見てると、いい加減飽きるのよ」
「それは俺の台詞だ。お前の顔ってマジ飽きる。ガキ見てる方が可愛げもあるしコロコロ変わって飽きるもんも飽きねぇよ」
風の噂だが、どうやら年の離れた妹が出来たらしく、可愛い可愛いと、溺愛ぶりを発揮しているらしい。
それが、女子達の母性本能をくすぐるのか、由良の人気はまた上昇しているらしい。
「だったらこっちに来ないでよ」
「おいおい勘違いするなよ。俺はお前じゃなくて中宮に話に来てんだよ」
「言っとくけど、美羽の眼中にはこれっぽっちも入ってないんだからね?」
“だから邪魔すんな”と睨みをきかすと、さすがに機嫌を損ねたのか、由良はそのまま男子の輪の中へ戻っていった。
「はよっ!」
はぁ、来たか・・・・・・
日向 由良。
どうやら梨奈も同じことを思っていたらしく、げんなりした表情をしていた。
「何だよ、朝からそんな年寄りみたいな顔してさ。お前らまだ女子高生だろ?」
どこぞのおっさんかと思いたくなるようなセリフだ。
「ったく。毎日毎日アンタの顔見てると、いい加減飽きるのよ」
「それは俺の台詞だ。お前の顔ってマジ飽きる。ガキ見てる方が可愛げもあるしコロコロ変わって飽きるもんも飽きねぇよ」
風の噂だが、どうやら年の離れた妹が出来たらしく、可愛い可愛いと、溺愛ぶりを発揮しているらしい。
それが、女子達の母性本能をくすぐるのか、由良の人気はまた上昇しているらしい。
「だったらこっちに来ないでよ」
「おいおい勘違いするなよ。俺はお前じゃなくて中宮に話に来てんだよ」
「言っとくけど、美羽の眼中にはこれっぽっちも入ってないんだからね?」
“だから邪魔すんな”と睨みをきかすと、さすがに機嫌を損ねたのか、由良はそのまま男子の輪の中へ戻っていった。