籠のなかの花嫁
「あたしなんか相手にしないで他で見つければいいのに・・・」
独り言のように呟く美羽に梨奈は複雑な表情だった。
いつも楽しそうに、あたしや、他のクラスメイトと話してるけど、やっぱりどっか冷めているように感じるのは、あたしの気のせいなのかな?
美羽の中で、何か最初から諦めているような思いを、感じてしまう。
しかし、それが何なのかは分からない。
きっと、必要以上に自分のことを話さないことも、それと関係があるのかもしれない。
自分は親しい友人だと思っているからこそ、話してくれないのは悲しいが、でも
いつかそれを話してくれて分かり合える日が来るといいな。
と、梨奈は考えている。
美羽が思ってる以上に、梨奈は美羽を大切に考えていて、いつかのその日を心待ちにしているのだ。
「今日の1・2時間目、野坂先生だって」
「え、原ッチじゃないの?」
「奥さんがインフルエンザで、小さい息子さんもいるから、今日は出勤停止?なんだって」
「あらら、大変だねぇ」
“「あらら」ってオバサン臭い”と笑う美羽に“ま、気長に待つか”と思うのだった。
独り言のように呟く美羽に梨奈は複雑な表情だった。
いつも楽しそうに、あたしや、他のクラスメイトと話してるけど、やっぱりどっか冷めているように感じるのは、あたしの気のせいなのかな?
美羽の中で、何か最初から諦めているような思いを、感じてしまう。
しかし、それが何なのかは分からない。
きっと、必要以上に自分のことを話さないことも、それと関係があるのかもしれない。
自分は親しい友人だと思っているからこそ、話してくれないのは悲しいが、でも
いつかそれを話してくれて分かり合える日が来るといいな。
と、梨奈は考えている。
美羽が思ってる以上に、梨奈は美羽を大切に考えていて、いつかのその日を心待ちにしているのだ。
「今日の1・2時間目、野坂先生だって」
「え、原ッチじゃないの?」
「奥さんがインフルエンザで、小さい息子さんもいるから、今日は出勤停止?なんだって」
「あらら、大変だねぇ」
“「あらら」ってオバサン臭い”と笑う美羽に“ま、気長に待つか”と思うのだった。