籠のなかの花嫁
─────────────・・・
「え、彼氏?」
学校帰りに、梨奈がよく行くという喫茶店に連れていかれた美羽。
そこで話されたのが
「そう!あたし、彼氏出来ました!!」
と言うことだった。
以前から好きな人がいると言っていた梨奈。
3つ年上だが、童顔で梨奈よりも背が低いと言う。
それでも梨奈は“童顔だけど、時々見せる男っぽさがたまらないの!”と話していた。
その人だよね?
「相手ってあの、童顔の?」
「もち!名前言ってなかったっけ?蒼司さんて言うの」
「・・・・・それ下の名前?」
「そう。あんまり聞かないよね?名字は普通に田中って言うの」
「へぇ〜・・・」
田中 蒼司。
覚えておこう。
これから梨奈と話していく中で、最も重要な言葉になるであろうこの名前。
以前ナンパを追い払ってくれたことから知り合ったと聞いていたが、まさか付き合う仲にまで発展するとは美羽は思ってもいなかった。
「ずっとメールしてたの?」
珍しく食い付いてきた美羽に、更に機嫌が良くなった梨奈。
「そう。助けてもらった時にお礼をして、それからずっとあたしからアタックしてたの」
「え、彼氏?」
学校帰りに、梨奈がよく行くという喫茶店に連れていかれた美羽。
そこで話されたのが
「そう!あたし、彼氏出来ました!!」
と言うことだった。
以前から好きな人がいると言っていた梨奈。
3つ年上だが、童顔で梨奈よりも背が低いと言う。
それでも梨奈は“童顔だけど、時々見せる男っぽさがたまらないの!”と話していた。
その人だよね?
「相手ってあの、童顔の?」
「もち!名前言ってなかったっけ?蒼司さんて言うの」
「・・・・・それ下の名前?」
「そう。あんまり聞かないよね?名字は普通に田中って言うの」
「へぇ〜・・・」
田中 蒼司。
覚えておこう。
これから梨奈と話していく中で、最も重要な言葉になるであろうこの名前。
以前ナンパを追い払ってくれたことから知り合ったと聞いていたが、まさか付き合う仲にまで発展するとは美羽は思ってもいなかった。
「ずっとメールしてたの?」
珍しく食い付いてきた美羽に、更に機嫌が良くなった梨奈。
「そう。助けてもらった時にお礼をして、それからずっとあたしからアタックしてたの」