籠のなかの花嫁
1年後、事件は起きた。




『お父さん!お母さん!!』


『あ〜〜〜〜〜〜!!!』



病室には美鶴と美羽の泣き声が響き渡った。



裕一と純麗は、その夜友人に招待されたパーティーに参加し、その帰りに不運な事故にあったのだ。



裕一は純麗を庇うような態勢だったようだが、二人とも当たりどころが悪かったらしく、即死だったらしい。




大切な二人娘を残し、若くしてこの世を去ってしまった。



美羽、5歳。

美鶴、9歳の時だった。




まだまだ幼い二人には、耐えられないほどの悲しみだった。








『おとうさん・・・おかあさん、さみしいよ』


『美羽、あたしがいるよ。お父さんとお母さんの代わりにあたしが美羽を守ってあげる』



しかし、幼い妹を思い美鶴は懸命に悲しみと戦った。














しかし、悲劇はまたもや襲ってきたのだった───────















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