籠のなかの花嫁
───────────ガチャッ
重いため息を吐きながら玄関のドアを開けリビングに行く。
「あぁ、お帰り」
ペコッと会釈だけすると、すぐに自室に入った。
コートを壁にかけ、買った物をバッグから出す。
そして、机の引き出しにしまおうとした時だった。
「・・・・っ!?」
出かける前に、机の引き出しに張ったテープに指紋がついていた。
開けようとしてテープの存在に気付き、指で剥がしたのだろう。
きっと彼は、見られたくない物が入っているから、テープをしたんだろうと思った程度だろうが。
それは違う。美羽は、彼が自分のいない間に自分の部屋に入っているかどうかを確認するためにしたのだ。
そしてその疑いは、確実なものとなった。
美羽は買ってきた物をその場に残し、この部屋に入ったであろう人物がいるリビングに向かった。
重いため息を吐きながら玄関のドアを開けリビングに行く。
「あぁ、お帰り」
ペコッと会釈だけすると、すぐに自室に入った。
コートを壁にかけ、買った物をバッグから出す。
そして、机の引き出しにしまおうとした時だった。
「・・・・っ!?」
出かける前に、机の引き出しに張ったテープに指紋がついていた。
開けようとしてテープの存在に気付き、指で剥がしたのだろう。
きっと彼は、見られたくない物が入っているから、テープをしたんだろうと思った程度だろうが。
それは違う。美羽は、彼が自分のいない間に自分の部屋に入っているかどうかを確認するためにしたのだ。
そしてその疑いは、確実なものとなった。
美羽は買ってきた物をその場に残し、この部屋に入ったであろう人物がいるリビングに向かった。