籠のなかの花嫁
しかも



「は!!」



胸の締め付けが無い。



驚く美羽に、晴太は慌てて弁解した。




「違うんだ。別にやましい気持ちでしたわけじゃない。すごく息苦しそうにしていたから・・・それに、すごい汗もかいていたから着替えさせたんだ・・・」



美羽に負けないぐらい、晴太も顔を赤くして、そう続けた。




いつも澄ました顔しかしていない晴太の新しい顔を見た気がした。


こんな表情(かお)もするんだ。




美羽は焦っている晴太につい笑ってしまった。




すると晴太も、驚いた顔をしたが美羽につられて笑ってしまった。







「そう言えば、喉は渇かないか?」


「あぁ・・・大丈夫です」


「遠慮するな。氷枕も変えなければいけないから、ついでに水も持ってくる。少し待ってろよ」



そう言うと、晴太は部屋を出ていった。




すると、途端に眠気が来て、美羽は耐えられずそのまま眠りに堕ちてしまった。















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