籠のなかの花嫁
「後悔・・・してるね」
──────────ズキッ
自分で言ったことなのに、思っていたことなのに、あたし何で?
どうしてこの男(ひと)相手だと、こんなに心が動くの?
美羽は痛む心を隠すように目を瞑り、眠ろうとした。
だが突然、唇に温かいぬくもりを感じた。
離れると同時に目を開けると、間近にいる晴太と目が合った。
今のって・・・・・・・
美羽が驚いて口に手を当てると、晴太が美羽の頭を優しく撫でる。
「思った以上に頑なで、意地っ張りで・・・でも」
「・・・・・・・・?」
「・・・可愛いのな、お前」
美羽はその言葉に息を呑んだ。
「11歳も下の奴にここまで夢中になる自分に、後悔してる。会社じゃロリコンて影で言われてんだぜ。しっかり責任とれよな」
「そんなっ」
「大体、お前を着替えさせるだけでも俺がどれだけ理性を働かせたか知らないから、んなこと言えんだよ」
“ったく、三十路間近の男を誑かしといて今更だっつんだ”
とブツブツ呟いた晴太に美羽は顔を赤くしながら固まってしまった。
──────────ズキッ
自分で言ったことなのに、思っていたことなのに、あたし何で?
どうしてこの男(ひと)相手だと、こんなに心が動くの?
美羽は痛む心を隠すように目を瞑り、眠ろうとした。
だが突然、唇に温かいぬくもりを感じた。
離れると同時に目を開けると、間近にいる晴太と目が合った。
今のって・・・・・・・
美羽が驚いて口に手を当てると、晴太が美羽の頭を優しく撫でる。
「思った以上に頑なで、意地っ張りで・・・でも」
「・・・・・・・・?」
「・・・可愛いのな、お前」
美羽はその言葉に息を呑んだ。
「11歳も下の奴にここまで夢中になる自分に、後悔してる。会社じゃロリコンて影で言われてんだぜ。しっかり責任とれよな」
「そんなっ」
「大体、お前を着替えさせるだけでも俺がどれだけ理性を働かせたか知らないから、んなこと言えんだよ」
“ったく、三十路間近の男を誑かしといて今更だっつんだ”
とブツブツ呟いた晴太に美羽は顔を赤くしながら固まってしまった。