クール×彼 Ⅰ
「智佳が告白してくれてすげぇ嬉しかったし」
「じゃあ、なんで私に好きって言ってくれないの?」
思い切って聞いてみた。
「さっきも言ったように、クールなオレじゃなきゃ嫌われそうで……」
「良かったぁ…」
私は安心して、地面に座りこんだ。
「智佳!?」
「良かったぁ………」
夏樹くんはびっくりした様子。
「私っ…甘い夏樹くんも、クールな夏樹も大好っ………」
夏樹くんが私の唇を塞ぐ。
私は、突然の事で思考停止状態。