遠恋~遠回り恋愛~
一目惚れ
それから1週間たったある日、体育のために教室を移動していた。
渡り廊下を歩いていたとき、ある先輩と目があってしまった。
――――ドキンっ!
胸が高鳴る。
こんな感覚初めてだった。
え、なに?
あたし、おかしい‥
体育の授業中も考えてしまう。
「‥な!紗奈っ!」
「うわあっ!!」
あたしは、驚き大きな声を出してしまった。
「ちょっ、声でか!(笑)」
バスケの休憩中、美雨と咲の話すら頭に入ってこなかったあたし。
美雨はしっかり者で頼れるお姉さんて感じで、咲は元気でさばさばした女の子って感じ。
2人ともあたしの親友だ。
「どうしたの?」
美雨と咲は心配していた。