龍馬、時々女子高生。
この騒ぎですっかり忘れてたけど、もうすぐ期末テストがあるんだった。

さて、心の中がスッキリ整理できた所で、テスト勉強をしてみようっと。

赤点逃れるだけの一夜漬け勉強法にはサヨウナラだ!

珍しく、学校が終わると寄り道もせずにすぐに家へ帰った。

教科書がつまったカバンはかなり重い。

これじゃあ寄り道したくても出来ない。

の方が、正しいかもね…。



「ただいまー!」


靴を脱ぎながら玄関で叫ぶ私。

それを聞いたママが茶の間から顔出しながら返事をする。

「あら、ヒカリなの?珍しいじゃないこんなに早く帰ってくるなんて」

「うん、たまにはね」

「そう言えば、朝ギャーギャー言ってたから、あんたの為にプリン作っておいたわよ」

「本当?ママ、ありがとう!後で食べるね~、先に勉強してくるから」


そのまま2階の自分の部屋へと駆け上がる。


「あんたが勉強!?大変、洗濯物取り込まなきゃっ!」


そう言って、ベランダにママは走って行った。

…雨が降るって言いたいんだろうけど、いくら何でもそんなにすぐは降らないよ。



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