龍馬、時々女子高生。
「…もうチャイム鳴るのに」

「よっぽど嬉しかったんだよ。なんか最近ヒカリ、楽しそうだよね」

「うん。イイ意味で変わった気がする」



2人がこんな会話をしてる時、私は3階から2階の階段を降りていた。


キーンコーンカーンコー


ヤバい、チャイムだ…戻らなきゃ。

と、よそ見をした瞬間だった。



「イタい!」
「キャッ!」



階段の曲がり角で誰かとぶつかってしまった!

頭をぶつけたら☆が飛ぶって表現されるのを、初めて分かった気がする…。

イタい!!



…忘れてた。

この時間になると、すごい勢いでダッシュして来る奴がいるんだった。

目を開けるとやっぱり、そこには龍馬がいた。


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