龍馬、時々女子高生。
「ふふっ、ナンパされるのも断るのもいい気分だね。スッキリした」


ざまあみろ。

と言わんばかりの龍馬の態度に少し驚いて黙っていると、


「…ヒカリはあんなのがいいの?」


口をとがらせて不機嫌そうな顔をしていた。


「んーん、全然好みじゃないよ。龍馬のキゼンとした態度にびっくりしてただけ」

「そう、なら良かった。あんなのに付いてったら駄目だよ。あういう顔のいい遊び慣れた奴は、女の子を使い捨てのオモチャとしか思ってないんだかからね!次の日学校で自慢話にされるだけだよ」

「ふーん。そういうのは男も女も一緒だね」

「…そうかもね。ヒカリはそういう所無いからいいよね。裏表使い分けるのなんて、面倒だって思ってそうだもんね」


…誉められてる気がしないんですけど。

「ふんだっ。さっ、次は私の買い物に付き合ってよね!」


なんか腹がたって、私は早歩きで次の目的地へ向かった。


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