龍馬、時々女子高生。
「龍馬、私思い出したよ!」


歓声が邪魔をしてなかなか伝わらない。
早く伝えなきゃ!


そう思っていたのに今度は別のモノに邪魔をされた。

眩しく光るストロボ、向けられるビデオカメラやマイク。

私達は一斉に、イベントの取材に来ていたマスコミに囲まれていた。

たまたまライブの取材しようと居合わせた所に起こった事件。

しかもそれをキャッチでクールに解決したのは美人女子高生。

…ではなくて女装した男子高生となれば、これを取材しない手はない。

雑誌、新聞、テレビ局…様々なメディアが代わる代わる質問攻めにしてくる。

他にも警察に行って事の顛末を話したりなんだり。

おかげで私の買い物は、出来ず仕舞いに終わってしまった。

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